ポイントは乾燥!衣類や靴のひどい泥汚れをしっかり落とすテクニック

「お気に入りのTシャツやスニーカーが泥だらけになってしまった!」
「砂遊びで子供のズボンや靴下がドロドロに。」
その他にも雨の多い季節の野音フェスでの泥汚れ、
野球やサッカーのユニフォームの泥汚れなど、
生活の中で泥汚れに遭遇するシーン、意外とあるんだなっておもいませんか?
泥汚れが衣類や靴に付くと、なかなか落ちなくてがっかりしてしまいますよね。
適切な方法を知っていれば、泥汚れはきれいに取り除くことができます。
泥汚れを効率的に落とす方法と予防策をご紹介するので、是非参考にしてください。
目次
泥汚れに気づいたときの対処法
泥汚れに気付いて「まず水洗い」は、かえって逆効果です。
以下の方法で対処することで汚れが繊維に深く染み込むのを防ぎます。
乾燥させる
泥汚れは、乾燥させてから取り除くのが基本です。
濡れたままの状態でこすってしまうと、泥が広がって繊維の奥に入り込む恐れがあります。
まずは自然乾燥させて、泥を固めましょう。
表面の泥を落とす
泥が乾いたら、柔らかいブラシや手で泥を払い落とします。
軽く叩くようにして取り除くことで、生地を傷めずに表面の汚れを落とせます。
衣類についた泥汚れの落とし方
衣類に泥汚れがついてしまった場合は、以下の方法を試してみてください。
部分洗いをする
乾燥後、表面の泥を落としたら、汚れた部分を軽く水で湿らせます。
乾いた泥に水を加えることで、洗剤がなじみやすくなります。
次に、液体中性洗剤を直接汚れ部分に塗布します。
汚れが広がらないように、衣類の裏側にタオルや布を敷いておくと効果的です。
これにより、洗剤がしっかりと繊維に浸透し、汚れを分解します。
洗剤を塗布した後は、指の腹や柔らかいブラシを使って、やさしく叩くようにして洗剤をなじませます。
この「叩き洗い」によって、繊維を傷めずに泥汚れを浮かせることができます。
処理が終わったら、次のステップに進みましょう。
流水で洗い流す
洗剤をなじませた後は、流水で汚れた部分をしっかり洗い流します。
この時、衣類の裏側から水を当てるのがポイントです。
裏側から水を流すことで、汚れが繊維に再付着するのを防ぎ、効率よく泥を除去できます。
水を当てながら、指先で軽く揉むようにして汚れを浮かせます。
強くゴシゴシこすりすぎると生地が傷むことがあるので、やさしく扱うことが大切です。
また、汚れが広がらないように流水を少しずつ当てると、より効果的に汚れを落とすことができます。
汚れが落ちたことを確認したら、次の工程に進みましょう。
洗濯機で洗う
部分洗いが終わったら、洗濯機で通常通り洗濯をします。
洗濯前には、衣類の洗濯表示を必ず確認してください。
泥汚れがひどい場合や白い衣類の場合、酸素系漂白剤を使うと効果的です。
漂白剤を使用する場合は、洗濯用洗剤と一緒に洗濯すると泥汚れをより確実に落とせます。
ただし、漂白剤が使用可能かどうか、洗濯表示で確認するのを忘れないようにしましょう。
また、すすぎを1回追加すると、泥汚れや洗剤の残留を防げるので、より清潔な仕上がりになります。
洗濯後は、汚れが完全に落ちていることを確認してから乾燥させることをお勧めします。
もし汚れが残っている場合は、次の方法を試してみてください。
①残っている汚れ部分を軽く湿らせて、再度液体中性洗剤を直接塗布します。
②指の腹や柔らかいブラシを使って、やさしく叩き洗いを行い、汚れを繊維から浮き上がらせます。
③流水でしっかりすすぎ、洗濯機で洗濯します。
靴の泥汚れの落とし方
靴に付いた泥汚れも、以下の方法できれいにできます。
泥を払い落とす
乾いた泥をブラシを使って払い落とします。
特にソール部分に入り込んだ泥は、細かいブラシを使うと便利です。
洗剤で洗う
靴全体を軽く水で濡らし、靴用洗剤や中性洗剤を使って汚れを落とします。
柔らかいブラシで、泥が付いた部分を丁寧に洗いましょう。
すすぎと乾燥
洗剤が残らないように、流水でしっかりすすぎます。
その後、靴の形を整え、風通しの良い場所で自然乾燥させます。
泥汚れを防ぐポイント
泥汚れを完全に防ぐのは難しいですが、日常的なケアで被害を最小限に抑えることができます。
撥水スプレーや防水スプレーを利用する
撥水、防水スプレーは、衣類や靴の表面に防水・撥水の効果を与える製品です。
これを使用することで、泥や水が表面で弾かれ、直接的に素材に染み込むのを防ぎ、汚れがこびりつきにくくなります。
※撥水、防水スプレーを使用する際は、メーカーによって使用方法が異なりますので、ご注意ください。
汚れがない状態で使用する
撥水、防水スプレーは、基本的に衣類や靴が汚れていない状態で行います。
汚れがついていると、スプレーの効果が弱まる可能性があります。
使用前にテスト
撥水、防水スプレーは、衣類や靴の素材によって効果や染み込み方が異なることがあります。
使用する前に目立たない部分でテストし、シミや白化、色落ちなど不都合が起きないかを確認することをお勧めします。
均一にスプレーする
撥水、防水スプレーを使う際は、均等に吹きかけるようにしましょう。
靴や衣類の表面にムラがないように、メーカー推奨の距離からスプレーします。
乾燥させる
スプレー後は十分に乾燥させましょう。
乾燥時間はメーカー・製品によって異なるため、使用する撥水、防水スプレーの説明書に従いましょう。
乾燥が不十分なまま着用すると、撥水効果が十分に発揮されない場合があります。
アウトドア用アイテムを活用する
アウトドア用のいるいた靴には、泥や水分が付きにくい、
または取りやすくするための特殊な加工が施されています。
登山やキャンプ、砂場の泥遊びなど泥汚れが気になるシーンでは、
泥汚れに対応した機能性の高いアウトドア用の衣類や靴を用意することで、洗濯時の手間を軽減することができます。
アウトドア用品には下記のような素材や加工を使用しているものが多くありますので、泥汚れにお悩みの際は導入を検討しても良いかもしれません。
◆撥水・防水加工
より長く効果を保つために、また効果が弱まってきたと感じたら、クリーニング屋さんでの加工をおすすめします。
◆ 泥汚れ防止の特殊な繊維や素材
・耐汚染素材
・ナイロンやポリエステル素材
◆ 通気性と速乾性のある素材
・速乾性
・通気性
◆耐久性と強度
・強化された靴底や縫製
・丈夫な衣類の縫製
まとめ
泥汚れは慌てず適切に対処すれば、しっかり落とすことができます。
乾燥させてから表面の泥を取り除き、洗剤で下処理を行うことで、繊維や素材に負担をかけずにきれいに仕上げることができます。
泥汚れが付きやすい環境では、初めに予防することで、あとのお手入れがぐっと楽になりますよ。
もし落ちにくい泥汚れが付いてしまった場合は、プロのクリーニングサービスを利用することも1つの方法です。

監修者情報
本記事は、クリーニング専門店「フランス屋」のコラム編集部監修のもと執筆されています。長年のクリーニング経験を生かし、正確で実践的な情報を提供しています。
- 運営会社
- 株式会社フランス屋本部
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