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学生服の洗い方|家庭でできる洗濯とクリーニングの使い分け

学生服の洗い方|家庭でできる洗濯とクリーニングの使い分け

毎日着る学生服は、汗や皮脂汚れはもちろん、食べこぼし、チョークの粉、ボールペンのインクなど、様々な汚れと隣り合わせです。
「家で洗っても大丈夫?」「プリーツや型崩れが心配…」そんなお悩みを持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。

今回は、学生服がご家庭で洗濯できるかどうかの見分け方をはじめ、ブレザー、学ラン、スカート、ズボンといった種類別の正しい洗い方のコツ、制服を長持ちさせるためのクリーニングとの上手な使い分けをわかりやすく解説します。
お手入れポイントを押さえて、清潔なスクールライフを保ちましょう。

洗えるかの見極めは「洗濯表示タグ」をチェック

洗濯表示タグ

まずは「洗濯表示タグ」を確認しましょう。
「洗濯表示タグ」には、最適な洗い方、干し方、アイロンのかけ方などが記号で示されています。
間違ったお手入れは、縮みや色落ち、型崩れなどダメージの原因になります。

洗濯表示タグの見方

洗濯表示は2016年12月から新JIS規格に変更になりました。
お手持ちの学生服がいつ頃購入されたものかによって、表示が旧JIS規格のものと新JIS規格(国際規格と同様)のものがあります。
また、洗濯表⽰は改正されることもありますので、見慣れない記号がある場合は、消費者庁のウェブサイトなどで確認しましょう。

桶のマーク(洗濯のしかた)

桶のマーク

家庭洗濯が可能かどうかを表しています。

桶に波線、数字(水の温度上限)が入っているマーク【洗濯機OK】
家庭の洗濯機で水洗いできます。
数字は水の温度を表しており、40の場合は40℃以下の温度で洗濯が可能です。
桶の下に横線が入っているマーク【洗濯機OK※弱い水流】
洗濯の強さを表しています。線が多いほど弱く洗う必要があります。
弱い水流(洗濯機の弱水流コースや手洗いコース)を使用しましょう。
桶に手を入れているマーク【洗濯機NG】
手洗いが可能です。洗濯機では水流が強く生地を傷める原因となるため、手で優しく洗うことが推奨されています。
桶にバツ印がついているマーク【洗濯NG】
家庭での水洗いはできません。クリーニング店に相談しましょう。

四角い枠に〇のマーク(乾燥機が使用できるか)

四角い枠に〇のマーク

丸が入っているマーク【乾燥機OK】
乾燥機が使用できます。中の点の数で温度上限を示します。
丸にバツ印がついているマーク【乾燥機NG】
タンブル乾燥はできません。自然乾燥をしましょう。

四角い枠に線のマーク(干し方の指示)

四角い枠に線のマーク

縦線「|」が1本のマーク
ハンガーやピンチハンガーを使用したつり干しをしましょう。
縦線「||」が2本のマーク
脱水や絞ったりせずにハンガーなどを使い、湿ったままつり干しをしましょう。
横線「―」が1本のマーク
平らな場所で広げて衣類を干す、平干しをしましょう。
横線「=」が2本のマーク
脱水や絞ったりせずに、湿ったまま平干しをしましょう。
左上に斜め線「/」があるマーク
直射日光を避けて陰干しをしましょう。

アイロンのマーク(アイロンのかけかた)

アイロンのマーク

アイロンの可否と適温などが示されています。

アイロンのマーク【アイロンOK】
アイロンがけできます。中の点の数で温度上限を示します。
(点1つ:低温120℃まで、点2つ:中温160℃まで、点3つ:高温210℃まで)
アイロンにバツ印がついているマーク【アイロンNG】
アイロンがけはできません。

より詳しい洗濯記号については下記記事を参考にしてください。
【新洗濯表示の一覧表】基本記号を覚えればわかりやすい!洗濯表示の意味をご紹介

「水洗いNG」マークはクリーニング店に相談が安心

水洗い不可

洗濯表示タグに「桶にバツ印(水洗い不可)」のマークが付いている場合は、家庭での水洗いができません。
ウール100%のようなデリケートな素材や、特殊な加工が施されている学生服は、無理にご家庭で洗うと、縮み、型崩れ、色落ち、風合いの変化などの深刻なダメージにつながる可能性があります。
このような場合は、無理せずにブラシ等でほこりを払うだけに留め、クリーニング店に相談するのが安心です。

家庭洗濯を始める前の準備

洗濯ネット

洗濯表示タグを確認し、家庭で洗えることが分かったら、次は洗濯前の準備です。
学生服をきれいに洗い上げて、長持ちさせる重要なポイントです。

ポケットの中身を空にする

洗濯前に、学ラン、ブレザー、ズボン、スカートの全てのポケットを確認し、中身を空にしましょう。
内ポケットなどの見落としにも注意してください。

よくある失敗例

ティッシュペーパー
細かくちぎれて洗濯物全体に付着し、取り除くのが大変です。
ボールペンやマーカー
インクが漏れ出し、制服や他の衣類にシミを作ってしまいます。
生徒手帳やメモ帳
紙が溶けてボロボロになり、洗濯槽のフィルター詰まりの原因になります。
小銭や鍵
洗濯槽を傷つけたり、異音の原因になったりします。

洗濯前のポケット確認を習慣づけることが大切です。

襟・袖の黄ばみ等、気になる汚れは前処理をする

学生服で特に汚れやすいのは、シャツの襟や袖口の皮脂汚れ、ブレザーの袖周りの黒ずみ、食べこぼしのシミなどです。
これらの頑固な汚れは、通常の洗濯だけでは落ちにくいことがあります。
洗濯機に入れる前に「前処理」をしておくことで、格段に汚れ落ちが良くなります。

【襟・袖の黄ばみの前処理】

液体洗剤の塗布
汚れが気になる部分に、おしゃれ着用洗剤や襟袖用の部分洗い洗剤を直接少量塗布し、軽く馴染ませます。
部分洗い
決してゴシゴシ擦らず、優しく揉み洗いするか、洗剤を塗布した状態で少し時間をおいてから洗濯機へ。洗剤の使用方法をよく読んで行いましょう。
※ブラシなどで強く擦ると生地を傷める可能性があるので避けてください。

シャツのシミ落としについては、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
自宅でできる白い服の黄ばみの落とし方

ボタン・ファスナーなどパーツごとの正しい処理

制服のパーツによって、洗濯時の扱い方が異なります。
ひと手間かけることで、型崩れや生地へのダメージを防ぎます。

ブレザー・学ランの処理

ボタンや校章は取り外す
前ボタンや袖ボタンは、生地への負担を減らすため、可能であれば全て取り外してから洗いましょう。
取り外しが難しい場合は、生地の内側に折り込みましょう。
取り外し可能な金属製の校章なども外します。
学ランの襟(カラー)は取り外せるタイプなら外す
プラスチック製のカラーは、取り外せるタイプは外してから洗濯しましょう。

シャツ・ブラウスの処理

ボタンは全て開ける
ボタンを全て開けておくと、ボタンホールへの負担が軽減され、汚れも落ちやすくなります。

スカート・ズボンの処理

ファスナーやホックは必ず全て閉める
開いたままでは、洗濯中に他の洗濯物に引っかかり、ファスナー自体の破損や型崩れの原因になります。

洗濯ネットに入れる

学生服を家庭で洗濯する際は、洗濯ネットの使用が必須です。
「学生服1点につき、洗濯ネット1枚」が基本になります。
洗濯ネットを使用することで、洗濯槽の中で他の洗濯物と絡まることによる生地の傷み、型崩れ、毛玉の発生、ボタンなどの付属品の破損を防ぎます。

学生服の洗濯ネットの選び方の目安

サイズは制服より少し大きめがおすすめ
制服を畳んだ状態でゆったりと入る、少し大きめのサイズを選びます。
ネットの中で衣類が動きすぎない程度の余裕が理想です。
詰め込みすぎは汚れ落ちが悪くなる原因になります。
形状は立体的なネットがおすすめ
ブレザーやスカートなど、形を保ちたいものにはマチ付きの立体的なネットがおすすめです。
網目の細かさは装飾に合わせて
学生服の場合は、標準的な網目のもので十分ですが、特にデリケートな装飾がある場合は、目の細かいものを選ぶとより安心です。

洗濯ネットの使い方

ブレザー・学ランの洗濯ネットに入れる畳み方
前ボタンを外し、袖を胴の部分(身ごろ)に沿うように畳み、形を整えてからネットに入れます。汚れが気になる襟や袖口が表に出るように畳むのも効果的です。
プリーツスカートの洗濯ネットに入れる畳み方
プリーツのヒダを丁寧に整え、縦に2~3回畳んでから、ロール状に丸めるか、屏風畳みにしてネットに入れます。
ズボンの洗濯ネットに入れる畳み方
ファスナーを閉め、センタープレスに沿って畳んでからネットに入れます。

目立つ汚れがある場合は、その部分が外側に来るように畳むと、洗剤液が浸透しやすくなります。

【制服の種類別】家庭でできる!正しい洗い方とお手入れ

制服の種類

準備が整ったら、いよいよ洗濯です。
学生服は種類によって素材や形状が異なるため、それぞれに合った洗い方をすることが大切です。
洗剤は、特に記載がない限り、ダメージを抑える「おしゃれ着用中性洗剤」の使用をおすすめします。

ブレザー・学ランの洗い方・干し方・お手入れのコツ

ブレザー・学ラン

ブレザーや学ランは、型崩れが最も心配なアイテムです。
特に肩や襟のラインを保つことが重要です。

ブレザー・学ランの洗い方

洗い方の手順
  1. 1.洗濯表示で「家庭洗濯OK」と「手洗い」または「洗濯弱水流」の表示を確認します。
  2. 2.ポケットを空にし、ボタンや校章などを外し、袖を胴の部分(身ごろ)に沿うように畳み、形を整えてから洗濯ネットに入れます。
    ※ボタンの取り外しが難しい場合は、ボタンが内側になるように畳みこみます。
  3. 3.洗剤はおしゃれ着用中性洗剤を使用します。
洗濯機の場合
「ドライコース」「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「おうちクリーニングコース」など、最も弱い水流で洗えるコースを選びます。
脱水時間は短く設定します(30秒~1分程度が目安)。
長時間の脱水は型崩れやシワの原因になります。
手洗いの場合
洗面器やシンクに30℃以下のぬるま湯を張り、おしゃれ着用中性洗剤を溶かします。
制服を優しく押し洗いし、決してゴシゴシこすらないように注意します。
2~3回水を替えながら十分にすすぎ、洗濯機で30秒~1分程度軽く脱水するか、バスタオルに挟んで水気を取ります(タオルドライ)。

ブレザー・学ランの干し方

干し方の手順
  1. 1.脱水が終わったら、放置せずにすぐに洗濯機から取り出します。
  2. 2.厚みのあるハンガー(スーツ用やジャケット用の型崩れ防止ハンガーが理想)にかけます。
    針金ハンガーは型崩れの原因になるため避けましょう。
  3. 3.手で軽く叩き、全体のシワを伸ばします。
    特に肩のライン、襟、前立て、袖の形を丁寧に整えます。
  4. 4.必ず風通しの良い日陰で陰干しします。※直射日光は色あせの原因となります。
    完全に乾いたら、洋服ブラシで軽くブラッシングすると、ホコリが取れて生地の風合いが保たれます。

ブレザー・学ランのアイロンがけ

アイロンがけの流れ
必ず、洗濯表示タグを確認してからアイロンの温度設定をします。
強くプレスするとテカリが発生したり、風合いを損ねることがあるため、必ず当て布をし、軽く浮かせるようにスチームを当てるか、軽く押さえる程度にしましょう。
肩や襟など立体的な部分は、アイロン台の角や「まんじゅう」と呼ばれるアイロン用の仕上げ馬などを活用するとキレイに仕上がります。
アイロンがけが終わったら、すぐにクローゼットにしまわず、ハンガーにかけたまま少し時間をおき、湿気や熱を完全に飛ばしてから収納しましょう。

スラックス・学生ズボンの洗い方・干し方・お手入れのコツ

スラックス

スラックスや学生ズボンは、制服の中でも特に「見た目のきちんと感」に直結するアイテムです。折り目や形状をしっかり保ちつつ、清潔感をキープしましょう。

スラックス・学生ズボンの洗い方

洗い方の手順
  1. 1.洗濯表示を確認します。
    ウール混紡やポリエステル系など、生地によって取り扱いが異なるため、洗濯機で洗えるか、手洗いが推奨されているかを確認しましょう。
  2. 2.ポケットの中身を取り出し、ファスナー・ホックを閉じます。
    型崩れや他の衣類との絡まりを防ぐため、洗濯ネットに入れて洗いましょう。折り目を保ちたい場合は、ズボン専用のネット(畳んで入れられる形状)を使うと便利です。
    汚れが目立つ部分には前処理を
    膝や裾は、泥汚れがつきやすく、またウエスト周りは皮脂が付着しやすい部分です。
    液体洗剤を直接塗布して、軽くもみ洗いしてから洗濯機へ入れましょう。
    洗剤の選び方
    中性洗剤を使うと、生地を傷めずにやさしく洗うことができます。
    特にウール混などデリケートな素材には、衣類用の「おしゃれ着洗剤」を選ぶと安心です。
    皮脂汚れが気になる場合は、液体タイプの洗剤や部分用洗剤との併用がおすすめです。
  3. 3.脱水後はすぐに取り出し、シワを軽く伸ばしましょう。

スラックス・学生ズボンの干し方

おすすめは「筒状干し」または「パンツ用ハンガー」での吊り干しです。
折り目を意識して形を整えることで、アイロンがけの手間を大幅に軽減できます。
直射日光は色あせの原因となるため、風通しの良い日陰に干すのが理想的です。
厚手のズボンは裏返して干すことで、内側の縫い目やポケットの生地の重なった箇所が空気に触れやすくなり、乾燥ムラを防げます。

スラックス・学生ズボンのアイロンがけ

当て布をし、腰回り→股上→脚の順にかけます。
スラックスのセンタープレス(中央の折り目)は、折り目をしっかりつけたい部分に霧吹きで水分を与え、当て布の上から少し強めにプレスします。
二重線にならないように注意しましょう。
アイロンがけが終わったら、すぐにクローゼットにしまわず、ハンガーにかけたまま少し時間をおき、湿気や熱を完全に飛ばしてから収納しましょう。

プリーツスカートの洗い方・干し方・お手入れのコツ

プリーツスカート

プリーツスカートは、ヒダをきれいに保つのがポイントです。
最近の学生服用スカートは形状記憶加工が施されているものが多いですが、洗濯方法を誤るとプリーツが甘くなったり取れたりすることがあります。

プリーツスカートの洗い方

洗い方の手順
  1. 1.洗濯表示を確認します。
  2. 2.ファスナーやホックを閉め、プリーツのヒダを丁寧に整えます。
  3. 3.少し大きめの洗濯ネットに入れます。
    ヒダが崩れないように、屏風畳みにするか、筒状に丸めてから、洗濯ネットの中でスカートが動きすぎないように、ネットの大きさに合わせて畳み方を調整しましょう。
  4. 4.おしゃれ着用中性洗剤を使用し、洗濯機の「ドライコース」「手洗いコース」などで優しく洗います。
    脱水は15~30秒の短時間に設定します。

プリーツスカートの干し方

干し方の手順
  1. 1.脱水後すぐに取り出し、手で軽くシワを伸ばします。
  2. 2.ウエスト部分をピンチ付きハンガー(スカートハンガーやズボンハンガー)で挟み、筒状になるように吊るして干します。
    この時、プリーツのヒダを指で一本一本丁寧に整え、スカート自身の重みでヒダがまっすぐ下に伸びるようにします。
    複数のピンチで均等に挟むと、ウエスト部分の乾きも早くなり、型崩れも防げます。
  3. 3.必ず風通しの良い日陰で陰干ししましょう。
    ※直射日光は色あせの原因となります。

プリーツスカートのアイロンかけ

洗濯表示でアイロンの可否と適切な温度を確認します。
プリーツが取れかかっている場合は、アイロンで修正します。
必ず当て布(綿のハンカチなど)をし、プリーツのヒダに沿って、上から軽く押さえるようにアイロンをかけます。
スチームアイロンを使うと、ヒダがつきやすくなります。
※直接アイロンを生地に当てる、強く押し付けるとテカリの原因となるため注意してください。
アイロンがけが終わったら、すぐにクローゼットにしまわず、ハンガーにかけたまま少し時間をおき、湿気や熱を完全に飛ばしてから収納しましょう。

シャツ・ブラウスの洗い方・干し方・お手入れのコツ

シャツ・ブラウス

学生服の中で最も肌に直接触れる時間が長く、汗や皮脂で汚れやすいのがシャツやブラウスです。
襟・袖の黄ばみや頑固な汚れになる前にこまめな洗濯で清潔に保ちましょう。

シャツ・ブラウスの洗い方

洗い方の手順
  1. 1.洗濯表示を確認します。
    綿やポリエステル混紡のものは、比較的丈夫で通常の洗濯コースで洗えることが多いです。
  2. 2.襟や袖口の黄ばみ・黒ずみなど、気になる汚れは洗濯前の「前処理」が非常に効果的です。
    液体洗剤の直塗りや、酸素系漂白剤の塗布などを試しましょう。
  3. 洗剤の選び方
    通常の洗濯用洗剤で問題ありませんが、白いシャツの白さを際立たせたい場合は「蛍光増白剤入り」の洗剤、色柄物や淡い色のシャツの色合いを保ちたい場合は「蛍光増白剤無配合」の洗剤を選ぶと良いでしょう。
  4. 3.ボタンは全て外し、洗濯ネットに入れます。

シャツ・ブラウスの干し方

脱水後はすぐに取り出し、軽く振りさばいて大きなシワを取ります。
厚みのあるハンガーにかけ、襟、前立て、カフスなどの形を整えて干します。
特に肩回りの形を整えると、乾いた後のアイロンがけが楽になります。
直射日光は黄ばみの原因になることがあるため、風通しの良い日陰で陰干しがおすすめです。

シャツ・ブラウスのアイロンかけ

洗濯表示で適切な温度を確認します。
少し湿り気が残っている状態か、霧吹きで湿らせてからアイロンをかけると、シワがきれいに伸びます。
襟、カフス、前立てなど、細かい部分から先にアイロンをかけ、次に胴の部分(身ごろ)、袖の順にかけると効率的です。
アイロンがけが終わったら、すぐにクローゼットにしまわず、ハンガーにかけたまま少し時間をおき、湿気や熱を完全に飛ばしてから収納しましょう。

セーラー服の洗い方・干し方・お手入れのコツ

セーラー服

セーラー服は、白い生地に紺色の襟やラインが入っているデザインが多く、色移りに注意が必要です。
また、スカーフやリボンなどの小物も素材に合わせたケアが求められます。
襟やカフスが取り外しできる場合は、取り外して別々で洗いましょう。

セーラー服の洗い方

洗い方の手順
  1. 1.洗濯表示を確認します。
    家庭洗濯可能な場合でも、デリケートな素材が使われていることが多いので注意が必要です。
    色移りに注意。色移り防止シートの活用がおすすめ!
    セーラー服には白い部分と濃色部分があるため、必ず単独で洗うか、色移り防止シート(市販品)を一緒に入れて洗いましょう。
  2. 2.洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用中性洗剤を使用し、洗濯機の「ドライコース」「手洗いコース」などで優しく洗います。
  3. 3.脱水は15~30秒の短時間にし、すぐに取り出して形を整えて陰干しします。

セーラー服の干し方

脱水後すぐに洗濯機から取り出してシワを伸ばします。
襟(セーラーカラー)や袖口も忘れずにしっかりと形を整え、シワを伸ばしてから干しましょう。
厚みのあるハンガー(肩の部分に厚みがあるものが理想)を使用し、肩のラインや全体の形を整えて干します。
※細いハンガーでは肩の部分に跡がつき、型崩れの原因になることがあります。
直射日光は色あせの原因になるため、必ず風通しの良い日陰で陰干しします。

セーラー服のアイロンかけ

洗濯表示のアイロンマークを確認し、指定された温度で行いましょう。
必ず当て布を使用してください。
特に紺や黒などの濃色はテカリやすいため、当て布は必須です。
白いラインがある場合も、直接アイロンを当てると変色や溶ける原因になることがあるため、当て布で保護します。
白いライン部分や刺繍などの装飾は、直接高温を当てると傷む可能性があるため、当て布の上から軽く押さえる程度に留めるか、裏側から当て布をしてアイロンをかけると安心です。
襟(セーラーカラー)からアイロンをかけ、形を整えます。次に袖、そして胴の部分(身ごろ)の順にかけるとスムーズです。
アイロンがけが終わったら、すぐにクローゼットにしまわず、ハンガーにかけたまま少し時間をおき、湿気や熱を完全に飛ばしてから収納しましょう。

ネクタイ・スカーフ・リボンの洗い方・干し方・お手入れのコツ

リボン・ネクタイ

制服の小物類も、意外と汚れています。素材に合わせたお手入れをしましょう。
まず洗濯表示タグで素材と洗濯方法を確認します。

ポリエステル製など化学繊維
多くの場合、家庭で手洗い可能です。
おしゃれ着用中性洗剤を薄めたぬるま湯で優しく振り洗い、または押し洗いし、十分にすすぎます。
軽く絞るかタオルドライした後、形を整えて陰干しします。
シルクやウールなどの天然素材
家庭での水洗いは縮みや風合いを損なう可能性が高いため、原則としてクリーニングに出しましょう。

ネクタイ・スカーフ・リボンのアイロンがけ

素材に合わせた温度で、必ず当て布をしてかけます。
フリルやリボンの形を整えながら丁寧に仕上げましょう。
アイロンがけが終わったら、すぐにクローゼットにしまわず、ハンガーにかけたまま少し時間をおき、湿気や熱を完全に飛ばしてから収納しましょう。

こんな時はプロに頼むべき!クリーニングを活用するメリット

家庭での洗濯方法を解説してきましたが、全ての学生服が家庭で洗えるわけではなく、家庭では難しい素材や汚れの種類もあります。
下記のような場合では、無理せずにクリーニング店を活用しましょう

クリーニングに出すべき制服とは?(デリケート素材、頑固な汚れなど)

以下のような場合は、無理せずクリーニング店に任せるのが安心です。

洗濯表示が「水洗いNG」の制服
ウール100%、シルク、レーヨンなどのデリケート素材や、特殊な加工(撥水加工、プリーツ加工が弱いものなど)が施されているものは、家庭で洗うと傷む可能性が高いため、クリーニング店でドライクリーニングを依頼するのが良いでしょう。
落ちない頑固なシミや汚れのある制服
インク、油性ペン、絵の具などの特殊なシミは、家庭での処理が難しく、かえって広がったり定着したりすることがあります。
クリーニング店なら専門的なシミ抜き技術を持っています。
型崩れが心配な制服
ブレザーや学ラン、繊細なプリーツスカートなど、素材やデザインに合わせた専門のプレス機やアイロン技術で、新品のような美しいシルエットと着心地を蘇らせます。
家庭では難しい繊細なプリーツの再現や、全体の型崩れ補正も可能です。

季節の変わり目や長期休みにクリーニングを利用するメリット

夏服・冬服とある制服。学生服には衣替えがつきもの。
シーズンオフの長期間保管する前には、クリーニングを活用することもおすすめです。

汚れや汗をきれいに除去できる
一見きれいに見えても、着用した制服には汗や皮脂、ホコリなどが付着しています。
これらを残したまま保管すると、黄ばみ、シミ、虫食い、カビの原因となります。
クリーニングでこれらの汚れをしっかり落とすことが、次のシーズンも気持ちよく着るための第一歩です。
保管に適した状態に仕上げられる
クリーニング店では、素材に合った洗い方と適切な乾燥・仕上げを行うため、保管中に傷みにくい良い状態にしてくれます。
次のシーズンに気持ちよく着られる
クリーニング後の清潔な状態で正しく保管することで、生地の劣化を防ぎ、制服の寿命を延ばすことができます。

家庭洗濯とクリーニングの上手な使い分け方

上手な使い方イメージ

普段のお手入れは家庭洗濯でコスト削減

体操服やシャツ・ブラウスなど、比較的丈夫な素材で毎日~週に数回着るものは、家庭でこまめに洗濯するのが経済的かつ衛生的です。
最近の学生服もウォッシャブル仕様が多いので、取扱表示に従って正しく洗えば問題ありません。

大切な制服や特別な汚れはプロに任せる

ブレザー、学ラン、プリーツスカートなど、型崩れさせたくないものや、ウール素材などデリケートなもの、家庭では落とせないシミや汚れがついてしまった場合は、クリーニング店の利用がおすすめです。
季節ごとの衣替えのタイミングで上下まとめてクリーニングに出すと、後の保管も清潔な状態で行えるため、生地の劣化を抑え、制服の寿命を延ばすことができます。

まとめ

洋服イメージ

学生服のお手入れは、家庭での洗濯とプロのクリーニングを上手に使い分けることが大切です。

  1. 1.まずは洗濯表示タグの確認をして家庭で洗えるかどうか、正しい洗い方を必ず確認しましょう。
  2. 2.家庭で洗える場合は、事前の準備(ポケット確認、ボタン処理、ネット使用)を丁寧に行いましょう。
  3. 3.制服の種類に合わせた正しい洗い方・干し方を実践することで、型崩れや傷みを防ぎ、きれいに仕上がります。
  4. 4.乾燥機は避け、日陰で干し、洗濯表示に従ってアイロンがけをしましょう。
  5. 5.水洗いNGの制服や、落ちない汚れ、大切な制服は迷わずクリーニング店に相談しましょう。
    衣替え時期の利用もおすすめです。
  6. 6.普段は家庭でこまめに洗い、節目や困ったときはプロに頼るのが安心です。

正しい方法でお手入れすれば、学生服をいつも清潔に、そして美しく保つことができます。
ぜひこの記事を参考に、ご家庭での学生服のお洗濯にチャレンジしてみてください。

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監修者情報

本記事は、クリーニング専門店「フランス屋」のコラム編集部監修のもと執筆されています。長年のクリーニング経験を生かし、正確で実践的な情報を提供しています。

運営会社
株式会社フランス屋本部
住所
〒596-0011
大阪府岸和田市木材町1-4
お問合せ
072-437-3333
会社概要
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