衣類のダニ対策は洗濯が鍵!効果的な退治方法と予防法を解説

「腕やお腹など衣類で隠れている箇所にかゆみや赤いプツプツができた…」 そのような経験がある方は、衣類についたダニによる虫刺されが原因かもしれません。
一般的に布団やソファ、畳やカーペットなどに生息するダニですが、衣類にも移ることがあります。
日頃からこまめに洗濯をしていても、生きたダニは通常の洗濯では落としきれません。
今回は、家庭でできる洗濯と衣類のダニ対策についてご説明します。
湿度が高くなる季節は特にダニが活発になるため、事前の予防と対策が重要です。
子供や赤ちゃんがいるご家庭、肌が敏感な方、ダニアレルギーに悩む方、ペットと暮らしている方、ぜひ参考にしてみてください。
目次
家にいるダニの種類と特徴
ダニにはさまざまな種類がありますが、家庭で問題となる主なダニには以下のようなものがあります。
- チリダニ
- 家の中に最も多く存在するダニで、アレルギーの原因になることが多いです。寝具やカーペット、衣類にも付着します。
- ツメダニ
- 畳やカーペット、布団などほこりの溜まりやすい所、湿度が高い所を好みます。他のダニや昆虫を捕食する種類で、人を刺してかゆみを引き起こすことがあります。
- コナダニ
- 食品や湿気の多い場所に発生しやすく、増殖したコナダニが原因でダニアレルギーを引き起こすことも。
これらのダニが衣類に付着すると、アレルギーや肌トラブルの原因になります。
日頃から対策を取り入れましょう。
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ダニは高温に弱い!ダニの種類別・退治に必要な温度
ダニの種類によって、効果的に退治するために必要な温度が異なります。
たとえば、チリダニを退治する際には、50℃のお湯に30分以上つけてから洗濯する方法が効果的です。
また、ツメダニの場合は60℃以上の乾燥機を活用することで確実に退治できます。
コナダニは比較的高温に耐性があるため60℃以上が必要となり、洗濯後にアイロンがけを行い、生地の奥まで熱を伝えることが推奨されます。
- チリダニ
- 50℃で30分以上、または60℃以上で15分程度の加熱が必要です。
- ツメダニ
- チリダニと同様、50〜60℃の温度で加熱すると死滅します。
- コナダニ
- 比較的高温に強いため、60℃以上の加熱が推奨されます。
洗濯前のお湯を使ったつけ置きなど、ご家庭にあるもので簡単にできるダニ対策が可能です。
乾燥機の高温設定を活用することも効果的です。
なぜ洗濯が重要?衣類のダニ対策で洗濯が必要な理由
衣類についたダニは、アレルギーや皮膚のトラブルを引き起こすことがあります。
特に湿度が高い日本の梅雨時期や夏場は、ダニの繁殖が活発化します。定期的にダニ対策を施した洗濯をして、衣類からダニを取り除きましょう。
生きたダニは水では落とせない!ダニ対策の基本
お湯を使った洗濯・つけ置き
ダニは水に強く、衣類の繊維の中に入り込み強い力でしがみつくため、通常の洗濯では生きたまま残ることがあります。しかし、高温には弱いため洗濯前にお湯に漬け込むことで退治できるとされています。
50℃では30分以上、60℃以上では15分程が適切です。
手順1:洗濯前にお湯につけ置きをする
洗濯前に60℃以上のお湯を貯めて、気になる衣類をつけ置きします。
お湯が繊維に浸透し、潜んでいるダニを退治できます。
つけ置きでは、途中で温度が下がってしまわないように、追い炊き機能のある浴槽や足し湯などで温度を維持すると良いでしょう。
この時に重曹や、酸素系漂白剤を併用すると、洗浄効果が高まり、消臭効果も期待できます。
※必ず洗濯表示の確認をしてください。シルクやウール、ポリエステルなど熱に弱い素材では行わないでください。
手順2:洗濯をする
通常通り洗濯を行います。
ダニの餌となる皮脂汚れや、ダニの死骸、卵、フンをしっかり落とすことが重要です。
手順3:しっかり乾かす
ダニは湿度が高い環境を好むため、天日干しや乾燥機を使ってしっかり乾かすことが大切です。
ヒーター機能付きの乾燥機を使用すると、60℃以上の温度でさらに効果的にダニを退治できます。
乾燥温度に注意し、衣類の洗濯表示を必ず確認してください。
洗濯槽内のダニ繁殖を防ぐ4つの方法
洗濯後の洗濯槽は湿度が高く、ダニが繁殖しやすい環境です。
特に湿度が高い季節には注意が必要です。以下の対策を参考にして、洗濯槽内のダニの繁殖を抑えましょう。
洗濯槽の乾燥
洗濯機の蓋を開け、内部をしっかり乾燥させます。洗濯後すぐに蓋を閉めず、通気性を確保しましょう。
定期的なクリーニング
洗濯槽クリーナーを1〜2か月に1度使用し、カビや汚れを除去することでダニの繁殖を防ぎます。
槽乾燥モードの活用
機能が備わっている場合は、週に1度乾燥モードを活用して湿気を取り除きましょう。
洗濯槽専用ブラシの利用
槽の隙間やゴムパッキン部分に汚れが溜まりやすいため、歯ブラシや、槽洗浄ブラシなどを活用して汚れを取り除きましょう。
洗濯槽を清潔に保つことでカビを防ぎ、ダニ退治・予防の効果も高まります。
定期的なクリーニングと、洗濯後の乾燥を徹底することで、ダニの繁殖リスクを大幅に軽減できます。
さらに効果を高める!洗濯以外でできる衣類のダニ対策
アイロンをかける
アイロンがけは、衣類の表面だけでなく奥深くまで熱を伝えることができるため、ダニ退治に有効です。
生地の奥が60℃以上になるようにかけることで、繊維の奥に潜むダニ退治の効果が期待できます。
※必ず、アイロンをかける前に洗濯表示を確認してください。熱に弱い素材の場合はあて布を使用してください。
コインランドリーの乾燥機
自宅にヒーター機能付きの乾燥機がない場合、コインランドリーの乾燥機を利用するのも効果的です。
業務用の乾燥機は80℃以上になるものが多く、ダニ退治や死骸の振り落としに適しています。
衣類の保管方法
衣類を清潔に保つだけでなく、保管環境を整えることも重要です。
適切な湿度管理がダニの繁殖を防ぐポイントとなります。
一般的に湿度は40〜60%に保つことが理想的とされており、湿度計を活用するなど定期的にチェックすることをおすすめします。
クローゼット内には除湿剤や調湿効果のある炭を設置して湿気を吸収させる方法も有効です。
ほこりや湿度に注意
ダニは高温多湿な環境を好むため、定期的にクローゼットやタンスを換気し、除湿剤を活用しましょう。
衣装ケースは8割を目安に詰め込みすぎず、空間を保つことが大切です。
ほこりは、ダニの餌となってしまうため溜め込まないように定期的な清掃を心がけましょう。
清潔な衣類の保管
保管する衣類に皮脂や汗が残っていると、ダニの餌となってしまいます。
必ず洗濯をしてから保管しましょう。
ダニ除けグッズの利用
ダニ除けシートやスプレーなどのアイテムを活用することで、ダニの繁殖を抑えられます。防虫や防カビ効果が付加された製品もあるため、用途に応じて選びましょう。
保管サービスの活用
シーズンオフの衣類や長期間保管が必要なアイテムには、プロの保管サービスを利用するのも一つの方法です。
宅配クリーニングサービスの「フランス屋」では、クリーニング後の適切な保管環境を提供しています。
保管サービスでは、温度・湿度が管理された環境で衣類を保管するため、ダニの繁殖を防ぎ衣類を守ります。
保管環境も整えることで、衣類をより長く清潔に保つことが可能です。
まとめ
衣類についたダニは目に見えないため完全に取り除くのは難しいですが、日頃の洗濯や保管環境の工夫でダニ対策が可能です。ダニによるかゆみやアレルギーなど健康被害が出てしまう前にダニ対策を取り入れましょう。
例えば、衣類を50℃以上のお湯で洗うことや、乾燥機を使用して60℃以上で乾燥させることで、生きたダニを効果的に退治できます。また、保管時には防虫シートや除湿剤を活用し、ダニの繁殖しやすい高温多湿な環境を避けることが大切です。
自宅での対策が難しい場合や、より確実に衣類をケアしたい場合は、プロのクリーニングサービスを利用するのもおすすめです。
宅配クリーニングフランス屋では、50年の実績を誇る高品質なクリーニングを全国どこでも提供しています。
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監修者情報
本記事は、クリーニング専門店「フランス屋」のコラム編集部監修のもと執筆されています。長年のクリーニング経験を生かし、正確で実践的な情報を提供しています。
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