もう色移りは怖くない!?洗濯の色移り原因とその予防方法
「デニムと白いシャツを一緒に洗ったら、シャツに青いシミができてしまった。」
「真っ白のブラウスが薄ピンクに染まってしまった。」
気を付けていたつもりなのに思いがけず別の色が移ってしまった…
そんな経験、ありませんか︖お気に入りの服が台無しになると、
本当にがっかりですよね。
衣類が色移りしてしまうと、元に戻すのは難しいものです。しかし、適切な方法を知っていれば、色移りを落とせる可能性があります。そこで今回は、洗濯中に起こった色移りの対処法と、予防方法をご紹介します。色移りのトラブルにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
色移りの原因は?
色移りの原因は、衣類に含まれる色素が洗濯中に溶け出すことです。
特に濃い色の衣類は、新品や洗濯回数が少ない状態では色素が安定しておらず、水に溶け出しやすくなっています。これにより、同じ洗濯機内で洗った他の衣類に色が移ってしまうのです。
色移りしやすい素材と、しにくい素材が存在することをご存じですか?たとえば、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維は、色移りが起こりにくいとされています。一方で、ウールやコットン、リネンなどの天然繊維は、色移りしやすいことが多いため、洗濯や保管の際に注意が必要です。特に、色の濃い衣類と一緒に洗う場合は、十分に気を付けることが大切です。
日頃から洗濯の方法を見直し、大切な衣類を色移りから守りましょう。
色移りを落とす方法
もし色移りしてしまった場合は、以下の⽅法を試してみてください。
酸素系漂白剤を使⽤して洗濯する
酸素系漂白剤は色柄物にも使えるため、色移りした衣類に最適です。
1.洗面器に40〜50℃のお湯を用意し、酸素系漂白剤を規定量溶かします。
2.色移りした衣類を浸け、30分〜1時間放置します。
3.その後、通常通り洗濯機で洗います。
※漂白剤を使う際は、必ず衣類の洗濯表示を確認しましょう。
高温のお湯や長時間のつけ置きは、生地の繊維を傷める原因となる
場合がありますので注意してください。
重曹を使った方法
重曹は、色移りを自然な方法で落とすのに有効的です。
1.洗面器に水を入れ、重曹大さじ2を溶かします。
2.色移りした部分に重曹水をかけ、軽くもみ洗いをします。
3.その後、30分ほど浸け置きし、すすぎます。
クエン酸を使った方法
クエン酸は色移りの軽減に役立つ酸性の成分を含んでいます。クエン酸大さじ1を水1リットルに溶かします。
1.色移りした衣類を浸け置きし、1時間ほど放置します。
2.その後洗濯機で通常通り洗います。
ただし、クエン酸を使った方法は効果が弱いため、
デリケートな素材が色移りした場合、優しいクエン酸で様子を見てみましょう。それでも落ちない場合は、酸素系漂白剤など、より強力な方法に切り替えてみるのも良いでしょう。
色移りを予防する方法
色移りを防ぐためには、事前の準備が大切です。
以下から、具体的な予防方法をご紹介しますので、
ぜひ実践してください。
洗濯物を分ける
色移りを防ぐ最も効果的な方法は、濃い色の衣類と薄い色の衣類を分けて洗うことです。特に、新品の衣類は、最初の数回の洗濯で色落ちしやすいため注意が必要です。
色落ちには素材が大きく関係しています。
たとえば、化学繊維であるポリエステルは、色落ちしにくい特性を持っていますが、綿やウールなどの天然繊維は、色落ちしやすいことが多いです。そのため、洗濯の際は素材に応じた取り扱いを心掛けることが重要です。
色移り防止シートの活用
色移り防止シートは、洗濯中に衣類から溶け出した色素を吸収してくれるシートです。
洗濯中に溶け出した色素が水に溶け込んで他の衣類に付着し、色移りが発生します。しかし、色移り防止シートを洗濯機に一緒に入れておくことで、この色素をシートが吸収し、他の衣類に移るのを防ぐ役割を果たします。
色移り防止シートはとても簡単に使えるので、色移りが気になる衣類を洗う場合は、利用してみてください。
色移り防止シートは、色素を吸着する特別な繊維でできており、濃い色の衣類や新品の衣類と、白や淡い色の衣類を一緒に洗濯できます。
色移り防止シートの使い方
色移り防止シートを洗濯機の中に直接入れます。
色移り防止シートが洗濯機内で自由に動くことで、シートが衣類の隙間や裏側にも届くため、全体に均等に接触しやすく染料や色素を効率的に吸収することにより、効果がさらに向上します。さらに、衣類同士の摩擦によりシートの効果が強化され、色素が取り除かれやすくなります。
通常通りに洗濯する
洗剤や柔軟剤などを通常通り入れ、洗濯機を回します。色移り防止シートが色素を吸収しながら、他の衣類への色移りを防いでくれます。
シートには吸着した色素が溜まっているので、再利用はできません。
その他
色落ちを防ぐためには、いくつかの工夫が重要です
・洗濯ネットに入れる
洗濯ネットを使用することで、衣類同士の摩擦を減らし、色移りや生地の傷みを防ぐことができます。特にデリケートな素材や新しい衣類には、洗濯ネットが効果的です。
・洗ったらすぐに干す
洗濯後すぐに干すことで、余分な湿気を取り除き、色落ちを防ぐことができます。
また、直射日光を避けて陰干しすることで、色あせを防ぐ効果も期待できます。
・色落ちテストを行う
目立たない部分に水と洗剤をつけ、色が移るかどうかを確認することで、実際の洗濯での色落ちリスクを事前に把握できます。
衣類の洗濯表示を確認
衣類ごとの洗濯表示には、色落ちしやすい素材であることや、その衣類に適した洗濯方法が記載されています。色落ちしやすい素材の場合、手洗いや短時間の洗濯を心がけましょう。
色移りがひどい場合の対処法
色移りがひどく、手元での処理が難しい場合は、クリーニング店に依頼するのがおすすめです。
特にデリケートな素材や大切な衣類は、洗濯前に専門家に相談してみましょう。
まとめ
洗濯中の色移りは悩ましい問題ですが、適切な方法ですぐに対処すれば元に戻せる可能性があります。また、洗濯物を分けたり、色移り防止シートを利用するなど日頃から色移りを防ぐ予防策を講じることで、トラブルを未然に防ぐことができます。色移りでお気に入りの服が台無しにならないように今回ご紹介した内容をお洗濯の際に取り入れていきましょう。
色移りしてしまい直すことが難しい場合は、プロのクリーニングサービスを利用することも1つの方法です。
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監修者情報
本記事は、クリーニング専門店「フランス屋」のコラム編集部監修のもと執筆されています。長年のクリーニング経験を生かし、正確で実践的な情報を提供しています。
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