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【プロが解説】ダウンの嫌な臭いを自宅で消す方法|原因別の対応から正しい保管方法

【プロが解説】ダウンの嫌な臭いを自宅で消す方法|原因別の対応から正しい保管方法

「去年、大活躍したお気に入りのダウンジャケット。今年も着ようとクローゼットから出したら、なんだかカビ臭い…?」「もわっと獣のような、何とも言えない臭いがする…」
そんな経験はありませんか?

見た目は綺麗でも、その不快な臭いは、ダウンジャケットの内部に蓄積された汗や皮脂、湿気などが原因です。
そのままにしておくと、臭いがさらに強くなるだけでなく、カビや雑菌が繁殖して生地を傷めたり、内部のふんわり感やあたたかさを損なう傷みの原因となってしまいます。
放置することで、大切なダウンジャケット・ダウンコートの寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

この記事では、クリーニングのプロが、ダウンの臭いの原因から、ご家庭でできる「臭い消し」と「臭い予防(正しい保管方法)」、クリーニング店に依頼が必要なサインまで、順を追って詳しく解説します。

目次

ダウンジャケットが臭くなる原因は?

茶色のダウンジャケット

ダウンジャケットやダウンコートに染み付く嫌な臭いには、主に以下のような原因が考えられます。
どの臭いに当てはまるか、チェックしてみましょう。

汗や皮脂の汚れの蓄積

首元や袖口など、肌が直接触れる部分は汗や皮脂が付着しやすくなります。
これらが繊維の奥や内部の羽毛に染み込み、時間と共に酸化して雑菌のエサになることで、酸っぱいような不快な臭いを発生させます。

羽毛(ダウン)自体の動物性油脂

ダウンは水鳥の羽毛からできているため、元々動物性の油分を含んでいます。
この油分が湿気と結びつくことで、獣のような独特の臭いを放つことがあります。
新品のダウンジャケットでも、この臭いが気になる場合があります。

湿気による雑菌・カビの繁殖

保温性が高いダウンは、その構造上、湿気を内部に溜め込みやすい性質があります。
着用後の湿気や、保管環境の湿気によって内部で雑菌やカビが繁殖し、カビ臭さや生乾き臭の原因となります。

日常生活で付着する臭い

ダウンの繊維は、様々な臭いを吸着しやすい性質を持っています。
特に、焼き肉などの食事の臭いや、タバコ、香水などの臭いが付着すると、蓄積してより強い臭いになります。

保管中の臭い移り

クローゼットの中で、他の衣類や防虫剤の臭いがダウンジャケットに移ってしまうケースです。
特に長期間締め切った通気性の悪いクローゼットでは、こもった湿気と混ざり合い、独特な保管臭となってしまいます。

これらの臭いは放置するほど手ごわくなります。
そのまま放置し、保管してしまうと、カビ・シミの発生など傷みの原因となり、保温機能を損なうなどダウンジャケット・ダウンコートの寿命を縮める原因になってしまいます。
臭いが気になる時は、まずは家庭でできる対策を試してみましょう。

自宅でダウンの臭いを消す方法

ダウンのお手入れイメージ

家庭でできる、ダウンジャケット・ダウンコートの臭い対策を紹介します。

【基本】臭いの原因「湿気」を飛ばす

臭いの大きな原因である「湿気」を取り除くことが全ての基本です。

風通しの良い場所で陰干しする

直射日光は生地の変色や傷みの原因になるため、必ず日陰で干してください。
太めのハンガーにかけ、裏返して半日、表に返して半日というように、両面をしっかり空気に当て湿気が十分に飛ぶまで干しましょう。

【干す時のハンガー選びに注意!】
ダウンジャケットやダウンコートを干すときは、幅が3〜5cmほどある厚みのある丈夫なハンガーを使用しましょう。
細いワイヤーハンガーでは肩に跡がつきやすく、型崩れやシルエットの乱れの原因になります。
コート用やスーツ用など、肩の形に沿ったカーブのある木製または頑丈なプラスチック製が理想的です。

サーキュレーターや除湿機を活用する

室内で干す場合は、サーキュレーターや除湿機を利用すると、乾燥効率が格段にアップします。
特に、カビ臭さや生乾き臭に悩んでいる方には有効な手段です。

【部分ケア】気になる汚れや臭いを落とす

表面的な汚れや、付着して間もない臭いには、この部分ケアが有効です。

襟元や袖口の皮脂汚れに「拭き洗い」

■拭き洗いの手順

  1. マグカップ1杯の水(200ml)に、おしゃれ着用の中性洗剤を2〜3滴溶かして、洗浄液を作ります。
    ※水4リットルに対して洗剤10mlが目安となります
  2. タオルにその洗浄液を少量つけて固く絞り、襟元や袖口の汚れた部分を優しく叩くように拭きます。
  3. 別のタオルを水で濡らして固く絞り、2で付けた洗剤成分をしっかり拭き取ってください。
  4. 乾いたタオルで水分を吸い取り、陰干しします。

【拭き洗いの注意点】

  • 中性洗剤は必ず水で薄めて使いましょう。
    濃すぎると生地や羽毛を傷め、シミや色落ちの原因になります。
  • 汚れを落とそうとしてゴシゴシこするのもNGです。
    繊維が毛羽立ったり、コーティングが剥がれたりする恐れがあるため、優しく叩くように拭きます。
  • 拭き取り後は水分を残さないことが大切です。
    乾いたタオルでしっかり吸い取り、風通しの良い日陰で完全に乾かしてください。
  • 色柄物やデリケート素材は、必ず目立たない場所で色落ちテストをしてから行いましょう。

タバコや食事の臭いに「蒸気をあてる」

蒸気をあてることで、蒸気の粒子が臭いの成分を吸着し、水分と共に飛ばすことで臭いを和らげる方法です。
ご家庭ではお風呂場を利用することで、手軽にできます。

■お風呂場を利用した手順

  1. お風呂上がりの湯気が残る浴室(換気扇は停止)にダウンを吊るしておきます。
  2. 1〜2時間程経ったら、換気扇を回して換気をして湿気を屋外へ排出します。
  3. 換気が完了後、風通しの良い場所でしっかり湿気を飛ばしてください。

※表面的な臭い対策に有効です。
臭いが繊維の奥深くまで染み付いている場合は、この方法では取り切れないため、クリーニング店への依頼も検討しましょう。

【仕上げ】消臭スプレーを「正しく使う」コツ

手軽な消臭スプレーですが、使い方を間違えるとシミや劣化の原因になります。
使い方のコツを押さえて正しく使いましょう。

消臭スプレーの選び方のポイント

無香料の除菌・消臭成分が入ったものを選びましょう。
香りでごまかすタイプでは、もとの臭いと混ざり、不快な臭いになってしまうことがあります。

ダウンへかける消臭スプレー使い方と注意点

  1. ダウンジャケットから30cm以上離して使用しましょう。
    一箇所に集中しないよう、全体が軽く湿る程度に均一にスプレーします。
  2. スプレー後は、湿気を飛ばすために、必ず陰干しで完全に乾かします。

注意点:スプレーの量が多かったり近づきすぎると、シミの原因や内部の羽毛(ダウン)の油分が落ち保温性の低下を招くことがあるため、あくまで「軽く」と「近づけ過ぎない」ことを心がけてください。

自宅でのダウン「丸洗い」はハイリスク!

「いっそ丸洗いしてしまえば…」と考える方もいるかもしれませんが、ご家庭でのダウンジャケットの丸洗いは非常にリスクが高く、基本的にはおすすめできません。

内部のダウンが偏ってしまったり、ボリュームが失われたり、保温性の低下やシミの原因になる可能性があります。
ご自宅での洗い方は下記の記事を参考のうえ、自己責任で、細心の注意を払って行ってください。

ダウンジャケットは自宅で洗濯できる?注意点と保管方法

【臭い予防】次の冬も快適に!ダウンを正しく保管する5つのポイント

ダウンジャケット、コートのイメージ写真

臭いを「消す」ことと同じくらい重要なのが、臭いを「つけない」ための予防です。
シーズン終わりに、ご自宅でダウンジャケット・ダウンコートを保管する際に気を付けたいポイントです。

十分に乾燥させてから収納する

湿気が残ったまま収納すると、カビや雑菌が発生し、「カビ臭」や「こもり臭」の原因になります。
見た目や触感で乾いていると感じても、内部ダウン(羽毛)は乾きにくいため注意が必要です。
風通しの良い日陰で、1日以上しっかりと干してから収納するのが理想的です。

通気性のある袋・ケースで保管する

ビニール袋や圧縮袋は湿気がこもりやすく、臭いの原因になります。
不織布カバーや布製の衣類袋など、空気が通る素材を選んで保管しましょう。
市販の「通気性保存袋」も有効です。
なお、クリーニング店から返ってきたダウンジャケットにかかっているビニールカバーは、持ち運び時のホコリから守るもので、通気性がないため必ず外してください。

保管場所は湿度が低く、温度変化の少ないところを選ぶ

シーズンオフのダウンジャケットは、クローゼットの上段や押入れの天袋に保管する方も多いのではないでしょうか。
しかし、これらの場所は湿気がこもりやすいため、注意が必要です。保管する際は、衣類用の除湿シートや炭タイプの脱臭剤を併用し、梅雨時期には特に除湿剤をこまめに取り替えるなど、保管環境を整えることが大切です。

汗や皮脂など、臭いの原因を落としてから収納する

着用中についた皮脂汚れや食べこぼしは、保管中に酸化して悪臭のもとになります。
オフシーズンに入る前には、前述の拭き取りで部分的なケアをしておくのがベストです。
不安な場合は、シーズン終了後すぐにクリーニング店に出すことで、次の冬を気持ちよく迎えられます。

防虫剤や消臭剤は、「無香料」で「直接触れない」ように配置する

防虫剤や脱臭剤の中には、羽毛素材に直接触れると変質や臭い移りを起こすものがあります。
必ず保護袋に入れた状態で、薬剤は衣類に触れないように配置しましょう。
特に、香り付きの防虫剤は匂いがダウンに移るリスクがあるため、無香料のものを推奨します。

【ここだけは押さえて!】保管で絶対にやってはいけないこと

特に、「乾燥が甘いまま収納」と「密閉袋での保管」の組み合わせは、もっとも悪臭が発生しやすいパターンです。
この2点を避けるだけでも、ダウンに嫌な臭いがつくリスクを大幅に減らすことができます。

こんな時はプロに相談!クリーニングに出すべきサイン

家庭でのダウンのケアには限界があります。
以下のような場合は、無理せずプロに頼るのが、結果的に大切なダウンを長く愛用する一番の近道です。

《プロへの依頼を検討すべきタイミング》

  • 家庭でケアしても、どうしても臭いが取れない場合
  • 獣臭が強い場合(羽毛の油分が原因のため、専門店の洗浄技術が必要です)
  • ファンデーションや食べ物の古いシミ、全体の黄ばみがある場合
  • モンクレールやカナダグースなど、高価なブランドダウンで失敗したくない場合

クリーニング店のプロの技、家庭のケアと何が違うのか?

臭いの根本原因からしっかり除去

クリーニング店では、プロがダウンの素材に合わせた専用洗剤を選定し、洗浄・すすぎ技術で繊維の奥に染み込んだ汗や皮脂、雑菌を根本から除去します。
羽毛本来の油分は守りつつ、汚れだけを落とします。

ダウンがふわふわにリフレッシュ

湿気などでぺしゃんこになったダウンも、専門の乾燥技術によって新品のようにふっくらとボリュームが蘇ります。
空気を含む力が回復するため、保温性も向上し、冬の寒さからもしっかり守ってくれます。

UV撥水加工や防虫・防カビオプションでお手入れしやすく

クリーニングと合わせて、ダウンを長持ちさせるオプション加工もおすすめです。

UV撥水加工

突然の雨や雪、食べこぼしなどの汚れを弾き、生地を守ります。
紫外線による色褪せを防ぐ効果も期待できます。

防虫・防カビ加工

湿気がこもりやすいクローゼットでの保管も安心。
ダニなど見えない害虫やカビから大切なダウンを守ります。

高級ブランドダウンも安心してお任せください

ハイブランドのダウンジャケット

フランス屋では、年間1万着以上のハイブランドのダウンジャケット・ダウンコートのクリーニング実績があります。
モンクレール(MONCLER)、カナダグース(CANADA GOOSE)、タトラス(TATRAS)といったアウトドア志向の高級ダウンから、プラダ(PRADA)、グッチ(GUCCI)、シャネル(CHANEL)などのラグジュアリーブランドのダウンコートまで、幅広く対応しています。
高級ダウンの素材や仕立てを熟知した専門スタッフが、一点ずつ丁寧にお取り扱いしますので、大切なダウンも安心してお任せいただけます。
もちろん、高級ブランドのダウンでも追加料金は一切かかりません。
また、宅配クリーニングのパックは、店舗型のクリーニングよりも料金を安く抑えられるので、大変お得になります。

面倒な持ち運びも不要!「宅配クリーニング」の手軽さ

「クリーニングに出したいけど、重くてかさばるダウンジャケット・ダウンコートを持っていくのが大変…」そんな方には宅配クリーニングがおすすめです。
宅配クリーニングなら、WEBで依頼してご自宅の玄関先からダンボールに入れたダウンジャケット・ダウンコートを送り出すだけで、クリーニングが完了します。
家事や育児、仕事などでお疲れでも、手軽にまとめてプロのサービスを利用できるのが魅力です。

衣替えもスッキリ!来シーズンまでお預かり

フランス屋の宅配クリーニングには、「最大11ヵ月の保管サービス」があり、クリーニング後のダウンジャケット・ダウンコートを次のシーズンまでお預かりします。
かさばる冬物アウターやニットまでまとめてお預けいただければ、クローゼットにゆとりが生まれ、衣替えもぐんとスムーズに。
季節の変わり目を、もっと気持ちよく過ごしていただくために。
安心の保管サービスを、ぜひご活用ください。

まとめ

ダウンを着用した女性のカット

ダウンジャケット・ダウンコートの嫌な臭いには、まずご家庭でできる丁寧なケアを試してみましょう。
湿気を飛ばし、部分的な汚れを落とすだけでも、コンディションは大きく改善されるはずです。
しかし、内部に染み付いた嫌な臭いは、家庭での処置だけでは解決は難しいものです。
ダウンコート・ダウンジャケットを来シーズンも気持ちよく着るために、プロの技術でしっかりお手入れしませんか?
宅配クリーニングと保管サービスを活用して、クローゼットもスッキリさせましょう!

この記事のポイント

  • ダウンジャケット・ダウンコートの臭いには、まず家庭でできる「湿気対策」と「部分ケア」を試す。
  • 来シーズンのためには、「通気性」と「完全な乾燥」を意識した正しい保管が臭い予防の鍵。
  • 手に負えない頑固な臭いや高級ダウンは、無理せずプロに任せるのが最も確実で安心。
  • 宅配クリーニングと保管サービスを活用すれば、手間なく最適なケアが実現できる。
初回限定:実質800円オフでご利用頂けます
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監修者情報

本記事は、クリーニング専門店「フランス屋」のコラム編集部監修のもと執筆されています。長年のクリーニング経験を生かし、正確で実践的な情報を提供しています。

運営会社
株式会社フランス屋本部
住所
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