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部屋干しのコツ決定版!生乾き臭を防ぐポイントと、溜まった洗濯物の解決策

部屋干しのコツ決定版!生乾き臭を防ぐポイントと、溜まった洗濯物の解決策

皆さんは、洗濯物はどこに干していますか?
天候や住環境、生活リズムからベランダやバルコニーでの外干しができず、やむを得ず部屋干しをする方も多いのではないでしょうか。

「部屋干し」には、こんなお悩みがつきものです。

  • 生乾き臭が付いてしまい洗い直すことに…
  • ジーンズの縫い目やパーカーのフードが全然乾かない!
  • シーツなどの大物を洗いたいけれど、部屋干しでは場所が足りず乾きにくい…
  • 雨が続いて洗濯物が溜まってしまった…

このコラムでは、部屋干しの適切な干し方、生乾き臭を根本から解決するコツ、除湿器やサーキュレーターを効果的に使う方法、さらにコインランドリーや宅配クリーニングの活用術まで、幅広く解説します。

この記事でわかること

  • 生乾き臭発生のメカニズムを知って対策をする
  • 雑菌のエサを取り除く洗濯前の対策
  • 部屋干しのテクニック「アーチ干し」やアイテムごとの干し方の工夫で乾燥を早める
  • エアコンや除湿器などの効果的な使い方
  • サービス利用で一気に溜まった洗濯物を片づける提案

部屋干しの悩みをスッキリ解決しましょう!

部屋干しの基本【生乾き臭を発生させないポイント】

たたまれた洗濯物のイメージ

洗濯物がうまく乾かなかった時の、あの嫌な生乾き臭。
対策は「雑菌のエサを残さないこと」と「速やかに乾燥させること」の2点です。

部屋干しで「臭い」が発生するメカニズム

生乾き臭の原因は、衣類に残った水分や汚れをエサに繁殖する「雑菌(モラクセラ菌など)」です。
この菌自体は、どこにでも存在する常在菌ですが、洗濯で汚れ(目に見えない皮脂や汗、洗剤の残りカス)を落としきれず、さらに湿った状態が長く続くと、これらをエサにして爆発的に増殖してしまいます。

臭いが出始める「5時間」までに乾かす

この雑菌(モラクセラ菌など)は、湿度が60%以上、温度が20〜30度という、梅雨時期のような環境で最も活発になります。
部屋干しでは、洗濯物から出る湿気でこの環境になりやすいため、生乾き臭が発生しやすくなってしまいます。
一般的に、洗濯物が濡れている状態が5時間を超えると、臭いを感じるレベルまで雑菌が増殖すると言われています。
雑菌が排出するフンのような成分が、あの独特の嫌な臭いの正体です。

洗濯のポイント:生乾き臭を防ぐ5つのポイント

洗濯物がカゴに入っているイメージ

雑菌を増やさないためには、洗濯機に入れる前の段階から対策が必要です。

すぐに洗う:洗濯物は放置しない

脱いだ衣類は、洗濯カゴや洗濯機に入れっぱなしにせずできるだけ早く洗いましょう。
特に汗や雨で湿ったタオル、スポーツウェアなどは放置した時点で、雑菌の増殖が始まります。
洗濯物の保管場所にも気をつけることが大切です。
洗濯カゴ内でのムレを防ぐため「メッシュ素材」など通気性の良い洗濯カゴがおすすめです。
洗濯機をカゴ代わりにするのは、湿気がこもりカビの温床になるため、絶対にやめましょう。

定期的な洗濯槽の手入れ:洗濯槽を清潔に保つ

洗濯槽の裏側にカビや石鹸カスが残っていると、それが雑菌のエサになり、洗うたびに衣類に移ってしまいます。
月に一度は専用クリーナーで槽洗浄を行うことをおすすめします。
日々のお手入れでは、洗濯が終わったら、洗濯機のフタは必ず開けて内部を乾燥させましょう。
これだけでカビの発生をかなり抑制できます。

洗濯物は適量にする:詰め込みすぎない

洗濯物を詰め込みすぎると、衣類がうまく回らず、洗剤が隅々まで行き渡りません。
その結果、汚れ落ちが悪くなり、すすぎ残しにも繋がります。
汚れ(=雑菌のエサ)が残ったまま部屋干しすることで、生乾き臭が発生してしまいます。
一度に洗濯する量は、多くても容量の7~8割程度を目安にしましょう。

洗剤も適量にする:洗剤・柔軟剤を入れすぎない

洗剤や柔軟剤は、多く入れれば良いというものではありません。適量を守ることが大切です。
過剰に入れるとすすぎ残しの原因となり、それが雑菌のエサになります。
柔軟剤が多すぎると衣類がコーティングされ、吸水性が落ちて乾きにくくなる原因にもなります。

「すすぎ」をしっかり行う

部屋干しの臭いが気になる時は、「すすぎ」を見直しましょう。
最近は「すすぎ1回」の節水洗剤が主流ですが、汚れや洗剤カスをしっかり落としきるには、「注水すすぎ2回以上」がおすすめです。

部屋干しのポイント:生乾き臭を発生させないように干す

洗濯物にサーキュレーターで風を当てているイメージ

洗濯が終わったら、次に重要なのは「干し方」です。
雑菌が繁殖する5時間以内に乾燥を完了させることが、生乾き臭を出さないポイントです。

「窓際」ではなく「風の通り道」に干す

干す場所は「部屋の中心」よりも、「窓際から少し離れた風通しの良い場所」が適しています。エアコンやサーキュレーターの風が直接当たる場所を選びましょう。
カーテンレールに干すのは避けましょう。
カーテンの汚れが衣類に付着したり、窓の結露で逆に乾きにくくなったりする非効率なだけでなく、重みでレールが破損するリスクもあります。

洗濯物同士の間隔は10センチ以上がおすすめ

空気の通り道を作ることで、乾燥が促されます。
詰めすぎずに「こぶし一つ分」(約10〜15センチ)の間隔を目安に空けて干しましょう。
干せる場所が足りない場合は、一度に洗う量を見直すか、室内物干しの導入を検討しましょう。

「アーチ干し」など、空気の通り道を意識する

室内用の物干し竿がある場合は、外側に長いもの(バスタオルなど)、内側に短いもの(下着など)を干す「アーチ干し」を意識しましょう。
中央部分に上昇気流が発生しやすくなり、乾燥効率が格段にアップします。

乾きにくい「厚手のもの」は干し方を工夫する

パーカーやトレーナー、ジーンズなど乾きにくい衣類は、生地が重ならないように干すことで、乾燥スピードを早めましょう。

  • パーカー:フード部分は専用ハンガーを使うか、別のハンガーで持ち上げて乾かします。
  • ジーンズ:裏返してポケット部分を空気に触れさせ、ピンチハンガーで筒状になるように干します。
  • トレーナー:袖が重ならないよう、ハンガーを2本使って「前ならえ」させるように干すか、厚手のハンガーを使いましょう。

部屋干しをサポートするアイテムの活用

洗濯物をカーテンレールに干しているイメージ

空気の動きが少ない室内では、物理的な力で乾燥を助けるアイテムの導入がおすすめです。

エアコンの利用

エアコンの除湿機能を利用することで、室内の湿気を取り除き、より乾燥を早めます。
送風による乾燥も期待できます。
ただし、上から風が送られるため、洗濯物の下側が乾きにくいという欠点があります。
乾きムラが気になる時は、サーキュレーターの併用がおすすめです。

サーキュレーター・除湿機の活用

サーキュレーターは、洗濯物全体に風を当てるように首振り設定にしましょう。
風は洗濯物の「真下」から「上」に向けて当てるのが最も効率的です。
湿った空気は下に溜まるため、それを吹き飛ばし、洗濯物全体に風を通せます。
併せて、「除湿機」を洗濯物の真下に設置し、サーキュレーターと併用することで、湿気の解消を効果的にできます。
さらに、エアコンの除湿機能も併用すると室内の湿度管理も行いやすく、より部屋干しに適した環境を作れます。

部屋干し専用洗剤の選び方と効果

部屋干し専用の洗剤や柔軟剤には、雑菌の繁殖を抑制する抗菌成分や、消臭成分が多く含まれています。
これらに加え、「酸素系漂白剤」の併用がおすすめです。
皮脂汚れの分解を助け、除菌・消臭効果が格段にアップします。
※酸素系漂白剤は、シルクやウールなどのデリケートな素材には適さない場合があります。
洗濯タグ、使用上の注意をよく確認してから使用しましょう。

【部屋干しが難しい方】コインランドリーや宅配クリーニングの利用のおすすめ

洗濯物のをたたんだイメージ

家庭用洗濯機や部屋干しだけでは対応が間に合わない場合は、コインランドリーや宅配クリーニングの利用で一気に片づけてしまいましょう。

■こんな時におすすめ

  • 洗濯物が溜まり一度リセットしたい時
  • シーツや毛布など部屋干しが難しい大物を洗いたい時
  • 何度洗っても付いてしまった生乾き臭が落ちない時
  • ジーンズやパーカーなど乾きにくい衣類を確実に乾かしたい時

業務用の乾燥機が「生乾き臭」を断つ

コインランドリーやクリーニング店の乾燥機は、家庭用よりも高温(約70℃〜80℃)になります。
家庭では洗濯・乾燥が難しい布団、毛布、カーペットなどの大物を、短時間でフカフカに仕上げられます。
コインランドリーでは数日分の大量の洗濯物を、わずか1時間ほどで一気に乾燥させることが可能です。

生乾き臭をリセットする高温乾燥

生乾き臭の原因である雑菌(モラクセラ菌など)は、60℃以上の熱に弱い性質があります。
家庭のアイロン(スチーム)でも代用できますが、衣類全体を行うのは現実的ではありません。
コインランドリーやクリーニング店の業務用乾燥機なら、この高温で一気に乾燥できるため、繊維の奥に潜んだ雑菌を除去し、根本的に臭いの原因を断つことができます。

表示タグを必ずチェック!利用可能な衣類について

前述のとおり、コインランドリーの乾燥機は高温となるため、衣類によっては利用できません。
必ず洗濯表示タグを確認し、「タンブラー乾燥禁止」(四角の中に×印がついたマーク)や、ウール、シルク、装飾の多いデリケートな衣類は、乾燥機の使用を避けましょう。
縮みや破損の原因となります。

運搬も待ち時間もゼロ。「まるごとお任せ」できる宅配クリーニング

コインランドリーの利用では、衣類の仕分け、運搬の手間、洗濯・乾燥の待ち時間といったデメリットもあります。
乾きにくいパーカーやジーンズ、コートやジャケットなど家庭では洗いにくいものや、染みついた生乾き臭が取れない衣類は、宅配クリーニングでプロに任せてしまうのも1つの手段です。

重い衣類や数の多い衣類は宅配クリーニングで簡単に

ご自宅から発送するだけでクリーニングが完了する宅配クリーニングサービスなら、コートやジャケット、布団や毛布などクリーニング店まで運ぶ手間も省けて、時短になります。

フランス屋の宅配クリーニングサービスでは、点数が多くなるほど一点当たりの料金が安くなる「パック料金」をご用意しております。
クリーニング店に持ち込むよりも料金も安く、大変お得です。
溜まってしまった洗濯物をお得に一度に解消できますので、ご活用ください。
さらに、クリーニング後にそのまま次のシーズンまでお預かりする「保管クリーニング」サービスも併用すれば、クローゼットの場所も取らず、衣類を最適な環境で保管できます。

まとめ

このコラムでは、部屋干しの最大の敵である「生乾き臭」を根本から断つための具体的な方法を、洗濯のプロの視点から解説しました。

部屋干しのよくある質問

Q.部屋干しはリビングや寝室など、どの部屋で干すのが効率的ですか?
A.エアコンや除湿機が利用でき、人の動きで空気が循環しやすいリビングや廊下での部屋干しが効率的です。
その他の部屋でも工夫次第で適した環境にできるため、確認してみましょう。

寝室での部屋干しは湿度とカビに要注意
洗濯物から放出される水分で室内の湿度が高くなりすぎて、睡眠の質に影響が出たり、カビが発生しやすくなったりする可能性があります。
寝室に干す場合は、必ず除湿機を併用し、乾燥が完了したら早めに取り込みましょう。
(冬場は乾燥を防ぎ、快適な睡眠に繋がるケースもあるので、季節によって干す場所を変えることもおすすめです。)

浴室は換気扇や除湿器の併用がおすすめ
浴室は換気扇が回せますが、もともと湿度が高い場所です。
浴室乾燥機を使うか、ない場合は換気扇と除湿機・サーキュレーターの併用がおすすめです。

Q.部屋干し専用洗剤を使っているのに、タオルから生乾き臭が消えません。なぜでしょうか?
A.臭いの原因である雑菌と汚れ(皮脂など)が、繊維の奥に「蓄積」している可能性が高いです。
部屋干し専用洗剤は、主に新たな雑菌の増殖を防ぐための抗菌成分が中心ですが、一度染みついた頑固な臭いを完全に分解・殺菌する力は強くありません。

酸素系漂白剤の付け置きで殺菌と消臭を試す
酸素系漂白剤と40〜50℃のお湯で30分ほどつけ置きしてから洗濯をします。
殺菌と汚れの分解を試みてください。

洗濯槽の掃除を行う
洗濯槽の裏側にカビが溜まり、それが臭いの元になっている可能性もあります(2-2参照)。
洗濯槽の洗浄も確認してください。
それでも改善しない場合は、コインランドリーの業務用乾燥機(高温乾燥)で一度リセットするか、クリーニングに依頼するのが最も確実です。

Q.「洗濯後5時間以内」に乾かすのが理想とありましたが、夜に洗濯して朝まで干しっぱなしはNGですか?
A.原則として、夜通しの部屋干しは避けるべきです。
夜間に洗濯物を干すと、濡れている時間が8時間以上と非常に長くなります。
この間に雑菌が増殖し、朝にはすでに臭いの元が発生しているリスクが高まります。

どうしても夜に洗濯しなければならない場合の対策

除湿を最優先にして乾かす
エアコンの除湿機能や除湿機を活用して、湿度を下げることを最優先してください。

送風で空気の循環で乾かす
サーキュレーターを洗濯物の真下から上に向けて回し続け、湿った空気を効率よく循環させて乾燥させましょう。

乾いたら取り込む
乾燥が完了した洗濯物は、湿気を再吸収しないように、すぐに取り込むことが大切です。

また、エアコンや除湿器のかけっぱなしによる過剰な乾燥を防ぐため、タイマー機能をうまく活用して適切な乾燥時間を設定することがおすすめです。

この記事のポイント

臭いを防ぐ基本は、「雑菌のエサを残さないこと(洗濯槽の掃除、酸素系漂白剤の活用)」と「5時間以内に徹底的に乾かすこと(サーキュレーターの当て方、干し方の工夫)」の2点です。
ご紹介した家庭での対策を駆使しても解決しない、あるいは大物や大量の洗濯物で手が回らなくなった際は、「プロの力」を頼ることも解決策です。
コインランドリーの高温乾燥は一時的な臭いリセットに有効です。
一方、ご自宅から一歩も出ずに、衣類の運搬・洗濯・乾燥・仕上げまでをワンストップでプロに任せられるのが宅配クリーニングの強みです。
特にパック料金のサービスなら、溜まってしまった洗濯物や大物を一度に解消でき、クリーニング店に出すよりも料金も安くなり、とてもお得で便利です。

部屋干しのストレスから解放され、いつでも清潔で気持ちの良い衣類を保つために、ぜひこのコラムで紹介したコツやプロのサービスをお役立てください。

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監修者情報

本記事は、クリーニング専門店「フランス屋」のコラム編集部監修のもと執筆されています。長年のクリーニング経験を生かし、正確で実践的な情報を提供しています。

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