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服の静電気を抑える洗濯と着こなしのコツ|クリーニング店が教える「服のまとわりや傷み対策」

服の静電気を抑える洗濯と着こなしのコツ|クリーニング店が教える「服のまとわりや傷み対策」

ドアノブに触れた時に「バチッ!」と痛みが走ったり、脚にスカートがまとわりついたり、セーターやマフラーの脱着で髪の毛が広がったり…と、静電気に悩まされる方は多いのではないでしょうか。

静電気は、単に不快なだけでなく、ホコリや花粉を吸い寄せたり、場合によっては精密機器の故障を引き起こしたりすることもあります。

このコラムでは、そんな静電気の根本的な原因から、すぐにご家庭で実践できる対策、効果的な予防法まで幅広くご紹介します。

この記事でわかること

  • 服の静電気が「なぜ」起こるのかが分かる
  • 素材の相性「帯電列」を使ったコーデ術
  • 今日からできる外出先での応急処置
  • 静電気を防ぐ洗濯のコツ
  • 家庭ではできないクリーニング店の専門ケア

目次

なぜ起こる?服の静電気、2つの原因

帯電:歩行などの服擦れの摩擦で電気が偏る。放電:「バチッ」衝撃が発生する。

衣類の静電気は、主に「摩擦」と「乾燥」によって引き起こされます。

原因1:摩擦による「帯電」

私たちの身の回りにあるすべての物質は、「プラス(+)」と「マイナス(-)」の電気を同じ数だけ持っています。
しかし、触れたり離れたりといった「摩擦」が起こると、一方の物質からもう一方へマイナスの電気が移動してバランスが崩れてしまいます。
これにより、一方はプラスの電気が多い状態、もう一方はマイナスの電気が多いという「帯電」した状態になります。

帯電状態では、衣類同士や髪の毛が互いに引き寄せ合う力(静電引力)が働き、スカートが脚にまとわりついたり、髪が広がったりします。

原因2:乾燥による「放電」

本来、帯電した電気は空気中の水分を通して少しずつ自然に逃げていきます。
しかし、空気が乾燥し湿度が40%を下回ると電気の逃げ道がなくなり、体に電気が溜め込まれてしまいます。
その状態で金属など電気を通しやすいものに触れると、溜まった電気が一気に流れる「放電」が起こります。
これが「バチッ!」という衝撃の正体です。

素材による発生しやすさの違い

素材には、プラスの電気を帯びやすいものと、マイナスの電気を帯びやすいものがあり、擦れ合うことで静電気が発生します。
衣類の組み合わせを意識することで、静電気の発生を軽減することができます。
次項目の「帯電列(たいでんれつ)」リストを参考にしてみましょう。

【素材の相性】静電気を防ぐコーディネート術「帯電列」をチェック!

色々な素材の洋服

衣類の素材はそれぞれ、プラスまたはマイナスの電気を帯びやすい特性を持っています。
その帯電傾向を並べて整理したものが「帯電列(たいでんれつ)」です。

帯電列を確認して静電気対策

この帯電列のリストで、位置が離れている素材同士を組み合わせると、摩擦によって非常に強い静電気が発生しやすくなります。
お手持ちの衣類の素材タグを確認し、コーディネートを組む際の参考にしてみてください。

+/プラスに帯電しやすい素材(上のものほどプラス寄り)

  • ナイロン:ストッキングやアウトドアウェアなど
  • ウール(羊毛):セーター、コート、スーツなど
  • レーヨン:ブラウス、ワンピースなど
  • 絹(シルク):インナー、ブラウスなど

-/マイナスに帯電しやすい素材(下のものほどマイナス寄り)

  • アセテート:ブラウス、裏地など
  • ポリエステル:フリース、スカート、ブラウス、裏地など
  • アクリル:セーター、ニット、毛布など
  • ポリウレタン:ストレッチ素材の衣類など

【要注意】静電気が起きやすいコーディネート

ウールのセーター(+) × ポリエステルのインナー(-)

帯電列で大きく離れているため、脱ぎ着する際にバチバチしやすい代表的な組み合わせです。
インナーを綿に変えるだけで劇的に改善します。

アクリルのニットワンピース(-) × ナイロンのタイツ(+)

歩くたびに摩擦でまとわりつきやすくなる組み合わせです。
静電気防止スプレーの使用がおすすめです。

【おすすめ】静電気を抑えるコーディネート

同じ性質の素材でまとめる

  • 例:ポリエステルのブラウス(-) + アクリルのカーディガン(-)
  • 例:ウールのセーター(+) + レーヨンのスカート(+)

帯電しにくい「綿」をインナーにする

  • 例:ウールのセーター(+) + 綿のシャツ + ポリエステルのコート(-)
    電気を帯びにくい性質を持つ綿が絶縁体の役割を果たし、プラスとマイナスの衣類が直接触れ合うのを防ぐため、静電気の発生を抑えることができます。

アクリルのニットワンピース(-) × ナイロンのタイツ(+)

歩くたびに摩擦でまとわりつきやすくなる組み合わせです。
静電気防止スプレーの使用がおすすめです。

洗濯で差がつく!静電気を抑える洗濯術

洗濯機に柔軟剤を入れようとしている写真

日々の洗濯でも、静電気を予防することができます。

柔軟剤は「静電気防止効果」のあるものがおすすめ

柔軟剤には、繊維の滑りを良くして摩擦を減らす効果があります。
柔軟剤に含まれる「陽イオン界面活性剤」が繊維一本一本をコーティングし、滑りを良くして摩擦を低減させます。
さらに、繊維の吸湿性を高めて水分を保ちやすくするため、静電気の発生を効果的に抑えます。
特に「静電気防止効果」と明記されたものを選びましょう。
規定量を守って正しく使うことが大切です。

洗濯物を詰め込みすぎない

洗濯物は容量の7〜8割程度に抑え、水の中で衣類がゆったりと動く状態を保つのが理想です。
洗濯物を詰め込みすぎることで、衣類同士の摩擦が激しくなり、繊維が傷ついたり毛羽立ったりします。
繊維の表面が荒れるほど、乾いた時に静電気が発生しやすくなるため、洗濯中の摩擦を減らすことが重要です。
また、柔軟剤が洗濯物の全体に行き渡りにくくなり、効果が十分に発揮されなくなってしまいます。

乾燥機の強力な静電気に注意

高温で水分を飛ばす乾燥機は静電気が発生しやすい環境ですが、3つのコツで大きく軽減できます。
対策をして乾燥機を上手に使いましょう。

乾燥機を使う際の静電気対策

  • 乾燥時間を短く設定
  • 洗濯ネットに入れて摩擦を減らす
  • 乾燥機用の柔軟シートを一緒に入れる

今からできる!静電気を防止する工夫

加湿器の写真

静電気は日々のちょっとした工夫で防ぐことができます。

身に着けるもの・着こなしで工夫する

静電気が起きやすい化学繊維の服を着る際は、インナーに綿や麻、シルクなどの天然素材を選ぶのがおすすめです。
帯電しにくい素材を一枚挟むことで、肌へのまとわりつきや摩擦を軽減できます。

加湿器で部屋の湿度を50~60%に保つ

空気が乾燥していると静電気は起こりやすくなります。
加湿器を使い室内の湿度を50~60%に保つことで、静電気の発生を抑えられます。
加湿器がない場合は、濡れたタオルを干しておくなども効果的です。
空気中の水分は電気を通す導体として働くため、湿度を保つことが最も簡単で効果的な対策です。

静電気防止スプレーを活用する

スカートの裾やコートの裏地など、摩擦が気になる場所に静電気防止スプレーを吹きかけるのも手軽で効果的です。

ハンドクリームで保湿

ハンドクリームで保湿しておくことで、肌の水分量が増えて電気がゆっくりと逃げやすくなり、ドアノブや車のドアなど金属に触れたときの「バチッ」という衝撃を抑えられます。
乾燥しやすい季節は、こまめにハンドクリームを塗りましょう。

水で湿らせたハンカチや手で触れる

服がまとわりつくときは、湿らせたハンカチや手で軽く撫でることで、静電気が軽減できます。
手軽にできるので、外出時の応急処置におすすめです。

金属に触れる前は「ワンクッション放電」で衝撃をなくす

いきなりドアノブなど金属に触れるのではなく、まずは壁やコンクリート、木製の家具などに手のひら全体で触れてみてください。
電気を通しにくい素材に触れることで、体に溜まった電気がゆっくりと逃げていき、あの「バチッ!」を防ぐことができます。
静電気除去キーホルダーなどを活用するのもおすすめです。

静電気の時期こそクリーニング店の活用

ダウンジャケットとセーターの写真

静電気を帯びた衣類は、空気中のホコリや花粉、チリなどを強く引き寄せ、汚れが付着しやすくなるため、適切なケアが大切になります。
自宅でのケアだけでは不安な場合や、デリケートな衣類はクリーニング店に任せるのが安心です。
クリーニングは、単に汚れを落とすだけでなく、衣類が持つ本来の風合いを回復させて、静電気の発生を抑えることにもつながります。

手入れの難しい衣類はクリーニング店へお任せ

家庭の洗濯では落ちにくい繊維の奥に入り込んだ汚れを、専門の技術でしっかり除去し、熟練の職人が丁寧に整えます。
着崩れた繊維の流れを整えることで、滑らかな風合いが戻り、衣類の摩擦を軽減して静電気の起きにくい状態にリフレッシュできます。

かさばる冬物はまとめて宅配クリーニングもおすすめ

コートやダウンジャケット、カシミヤのセーターなどは、自宅で洗うのが難しいうえ、複数となると重量がありクリーニング店へ持ち込むのも大変です。
宅配クリーニングは、インターネットで申込み、ご自宅への集荷対応のみで完結します。
仕事や育児、家事などでクリーニング店に行く時間のないお忙しい方にもおすすめです。
フランス屋の宅配クリーニングでは、5点以上など点数が増えるほど、一般的なクリーニング店よりも安価となるため、費用も手間も削減できて大変お得です。次のシーズンまで最適な環境で保管する「クリーニング保管」サービスを併用すれば、衣替えの手間も省け、オフシーズンの保管中の衣類の傷みを抑えることができます。

高級ダウンやハイブランドコートもフランス屋の宅配クリーニングにおまかせ

フランス屋では、年間1万着以上のハイブランドのダウンジャケット・ダウンコートのクリーニング実績があります。
モンクレール(MONCLER)、カナダグース(CANADA GOOSE)、タトラス(TATRAS)といったアウトドア志向の高級ダウンから、プラダ(PRADA)、グッチ(GUCCI)、シャネル(CHANEL)などのラグジュアリーブランドのダウンコートまで、幅広く対応しています。
高級ダウンの素材や仕立てを熟知した専門スタッフが、一点ずつ丁寧にお取り扱いしますので、大切なダウンも安心してお任せいただけます。
もちろん、高級ブランドのダウンやコートでも追加料金は一切かかりません。

おわりに:服の静電気トラブルを解消して快適に過ごそう

静電気は、その原因を知り、日々の暮らしの中で少し工夫するだけで、その不快感を大きく軽減できます。
今回ご紹介したセルフケアを実践するだけでも、静電気の不快感は大きく軽減されるはずです。

大切な衣類を長く快適に着続けたい方や、お手入れの手間を省きたい方は、ぜひクリーニングのご利用をご検討ください。
プロの技術で静電気対策を万全にし、ストレスフリーで快適な冬のファッションを楽しみましょう。

静電気と服に関するよくある質問

Q.なぜ冬になると静電気が起きやすいのですか?
A.空気が乾燥し、湿度が40%を下回ることが最大の原因です。
体に溜まった電気が空気中の水分へ逃げにくくなるため、静電気が発生しやすくなります。
Q.静電気は服を傷めますか?
A.静電気自体が直接生地を傷めることは稀ですが、ホコリやチリを吸い寄せることで黒ずみや汚れの原因となります。
また、まとわりつきによる摩擦が毛玉の一因になることもあります。
Q.天然素材なら絶対に静電気は起きませんか?
A.綿や麻は起きにくいですが、ウールやシルクはプラスに帯電しやすい性質を持っています。
そのため、マイナスに帯電しやすいポリエステルなどと組み合わせると、静電気が発生しやすくなります。

この記事のポイント

  • 衣類は素材の組み合わせ次第で静電気が発生しやすくなるため、綿インナーや帯電列を意識したコーデが有効
  • 洗濯では柔軟剤や乾燥機用シートを使い、摩擦と乾燥を防ぐことがポイント
  • 日常では加湿器・静電気防止スプレー・ハンドクリームで乾燥対策
  • 外出先では湿らせたハンカチでなでる、金属に触れる前に、壁や木製の家具に手のひら全体で触れるワンクッション放電が応急処置に便利
  • 冬物衣類はクリーニングで繊維を整え、静電気の起きにくい状態にリフレッシュできる
初回限定:実質800円オフでご利用頂けます
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監修者情報

本記事は、クリーニング専門店「フランス屋」のコラム編集部監修のもと執筆されています。長年のクリーニング経験を生かし、正確で実践的な情報を提供しています。

運営会社
株式会社フランス屋本部
住所
〒596-0011
大阪府岸和田市木材町1-4
お問合せ
072-437-3333
会社概要
https://www.franceya-shop.jp/company

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